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超低視力視覚探索評価法研究

「超低視力視覚者の視覚評価手法および臨床エンドポイントの探索」
研究参加へのご協力のお願い:被験者募集

現在、視力再生・回復を目指す研究を実施する場合に有効性のある確実で標準的な視覚評価手法(検査方法)がありません。今後、視力再生や回復を目的とした研究をするためには、検査方法の確立が何よりも重要です。慶應義塾大学医学部 眼科学教室では、超低視力視覚者における検査方法を開発するため、広く被験者を募集しております。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。

① 対象となる方

同意取得時に20歳以上の男女で、これまでに遺伝性網膜疾患と診断された方。悪い方の視力は指数弁以下(無光覚、光覚弁、手動弁、指数弁[おおむね視力0.01以下])を条件としています。そのため、研究への参加を希望していただいても、被験者になれない場合があります。

② 研究課題名

超低視力視覚者の視覚評価手法および臨床エンドポイントの探索
慶應義塾大学医学部倫理委員会 承認番号:20211118

③ 研究実施機関

慶應義塾大医学部 眼科学教室

④ 本研究の目的、意義、方法

本研究は、超低視力患者さんの検査方法の探索を目的に行われます。

現在、超低視力患者の視力再生や回復を目指す研究を実施する際には、有効性のある確実で標準的な評価方法(検査方法)がありません。本研究により、低視力患者に適切な検査方法を探ることで、重症網膜色素変性症患者を対象とする治験を行うときに、有効な検査方法がわかるだけではなく、これからの目の難病に対する薬の開発の促進が期待できる意義ある研究です。

本研究は慶應義塾大学医学部 倫理委員会の承認を得て実施されます。説明を聞いていただき、十分に理解しご自身で納得されたうえで、文書による参加同意をいただいた方のみ被験者として研究に参加できます。被験者の方は、いつでも自由に参加同意を撤回することが可能で、それにより不利益を被ることは決してありません。来院回数は最大6回で、そのうち少なくとも3回は一日をかけて試験に参加していただきます。来院の間隔は1~4週間程度です。

⑤ ご協力をお願いする内容

研究へのご協力をいただく際、はじめに本研究への参加が可能であるか確認するために、アレルギー歴などのいくつかの質問を受けていただきます。

研究に被験者として参加する場合は、視覚に関する検査を最大6日間に分けて受けていただきます。具体的には視野全体の感度測定や網膜電位、視覚誘発電位などの検査や物の認識と定位置認識能力、視覚障害による行動への影響を測定します。さらに見え方についての質問票を口頭で実施します。物の認識や行動の試験では、被験者の顔が映らない位置から録画を行います。質問票への回答では質問者の聞き間違いを防ぐために録音を行います。研究への参加の謝礼として、合計2万円のQUOカードを支給致します。

⑥ 本研究の実施期間

研究実施許可日から2026年3月31日まで

⑦ 個人情報の保護について

本研究で得られるすべての結果は、個人の特定ができないように厳重に管理保管されます。個人情報は慶應義塾大学医学部眼科学教室でのみ管理し、他の研究機関や医療機関に一切提供することはありません。

本研究は成果を学会や論文などで公表することがあります。その際に、個人が特定される情報はありません。

⑧ お問い合わせ

この研究に関するご質問や研究に参加したい方は下記連絡先へご連絡し、「超低視力視覚者の視覚評価手法および臨床エンドポイントの探索の被験者募集について」とお伝えください。移動・来院の負担を減らす目的で、事前にご質問をさせていただきますので予めご了承ください。

研究責任者
栗原 俊英(専任講師)
臨床研究機関名
慶應義塾大学医学部 眼科学教室
住所
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
電話
070-4921-5196 平日9:00~17:00