慶應義塾大学医学部 眼科学教室
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受賞報告 一覧

受賞報告

2023年11月17日

第28回Tokyo Retina League Young Investigator Award受賞

富田 洋平(2008年入局)

当教室の富田洋平専任講師が2023年11月17日に開催された第28回Tokyo Retina Leagueにおいて、Young Investigator Awardを受賞しました。この会は、科学的根拠に基づき病態を深く理解することを目的としており、今回のテーマは「糖尿病網膜症~Beyond VEGF!」でした。富田講師のこれまでの糖尿病に関する研究が高く評価され受賞となりました。現在、当院の腎臓内分泌内科と共同で糖尿病網膜症に関する研究を行っており、この病気のさらなる病態解明と新規治療法の開発に力を注いでいます。

2023年9月8日

第34回日本緑内障学会学会長企画新進気鋭の緑内障研究者の競演 Silver賞受賞

羽入田 明子(2014年入局)

第34回日本緑内障学会学会長特別企画として行われた“新進気鋭の緑内障研究者の競演”において、羽入田助教の「分子疫学的手法を活用した緑内障病態解明への挑戦」がSilver賞に選出されました。緑内障は、本邦の成人約5%が有病し、中途失明第一位の身近な疾患にも関わらず、未だ眼圧降下以外に有効な治療法が確立されていない疾患です。今後も、分子疫学的手法を用いた同疾患のリスク因子の探索および有効な早期予防法の確立を目指します。

2023年4月1日

第36回須田記念緑内障治療研究奨励基金

羽入田 明子(2014年入局)

本年度、本邦における優れた緑内障研究に対して助成される公益信託須田記念緑内障治療研究奨励基金に当教室の羽入田明子助教が選出されました。
羽入田助教は、本邦の大規模ゲノムコホートである日本分子疫学コンソーシアムおよびバイオ・バンクジャパンの有する遺伝情報を用いて、これまでの観察疫学研究において問題となってきた交絡因子の影響を最小限にするメンデルランダム化解析により、「日本人集団における脂質代謝指標と緑内障の因果関係」に関する研究を行い受賞に至りました。受賞にあたりまして、御指導頂きました根岸一乃教授、緑内障班の先生方、関係者の方々に深く感謝申し上げます。

2022年11月1日

日本糖尿病合併症学会Young Investigator Award受賞

富田 洋平(2008年入局)

この度、糖尿病合併症学会Young Investigator Awardを受賞し、2022年10月21日~22日に開催された第37回日本糖尿病合併症学会総会(京都)での授賞式に参加して参りました。これは46歳未満の糖尿病合併症に関する特に優秀な研究業績をあげた研究者に贈呈される賞です。私がこれまで関わってきた、フィブラート製剤の網膜症への有効性に関する報告や、増殖糖尿病網膜症の硝子体のメタボローム解析を行い、新たな治療ターゲットを発見したことなどが評価され受賞となりました。今後も糖尿病網膜症研究に基礎、臨床の両面からアプローチし、多くの患者さんの眼を救えるよう努力いたします。

2022年11月1日

海外日本人研究者ネットワーク論文賞 (UJA論文賞)

富田 洋平(2008年入局)

海外日本人研究者ネットワーク論文賞 (UJA論文賞) は、海外で活躍する若手研究者を支援するため、根岸英一先生 (2010年ノーベル化学賞) が審査委員長を務めるインディアナ州論文賞(IT-IJC Outstanding Research Paper Award)として2014年に始まり、現在は全世界で活動されている研究者の方々を対象に、表彰を行っている組織です。今回、留学中に行っていた研究である”Vitreous metabolomics profiling of proliferative diabetic retinopathy””が特別賞に選ばれました。増殖糖尿病の硝子体の代謝物をメタボロミクスを用いて解析し、クレアチンが病的血管新生抑制に関与するかもしれないことを発見した研究になります。今後の糖尿病網膜症研究の発展の一助になればと考えております。これを励みに今後の研究をさらに発展させていきたいと思います。

https://cheironinitiative.wixsite.com/uja-award/post/特別賞-富田-洋平-ボストン小児病院

2022年10月14日

2022年 Dry Eye Research Award

佐藤 真理羽入田 明子

本賞は日本のドライアイ研究の向上発展に寄与することを目的としてドライアイ研究会より年に一度、若手研究者3名が表彰される賞です。2022年10月13日〜16日に行われた第76回日本臨床眼科学会において、本賞受賞者3名による講演が行われ佐藤真理助教がベストアワードに選出され、受賞者3名の表彰が行われました。
佐藤特任助教は移植片対宿主病(GVHD)関連ドライアイに着目し、同疾患に対するモデルマウスを使用した実験で、経口抗菌薬による腸内細菌叢への介入がGVHDの病態を抑制することを見出し本賞の受賞に至りました。羽入田助教はドライアイが”Lifestyle-related disease”であるという概念に着目し、睡眠時間・質の低下がドライアイのリスク因子である可能性を約10万人の疫学コホートを用いて多角的に検証しました。今後も眼科学教室では同疾患の病態解明、診断、治療に迫るような基礎的、臨床的研究に取り組んで参ります。

2022年5月1日

Murray and Jeanie Johnstone Travel Grant, 2022 (ARVO Foundation for Eye Research)

羽入田 明子(2014年入局)

2022年5月1日~4日に米国・デンバーで開催されたThe Association for Research in Vision and Ophthalmology (ARVO) 2022 Annual Meetingにおいて、緑内障研究の優れた研究成果に対して贈られる“Murray and Jeanie Johnstone Travel Grant”を受賞しました。本研究では、米国ハーバード大学が中心となり30年以上にわたり約25万人の看護師を追跡しているNurses’ Health Studyを用いて、低糖質食と原発開放緑内障の視野サブタイプ別の発症リスクの違いを明らかにしました。機械学習により緑内障の視野分類を行ったところ、長期間の低糖質食は早期の傍中心視野欠損型の緑内障リスクを有意に減少させることがわかりました。傍中心視野欠損型の緑内障は、その発症にミトコンドリア機能低下が関わっていることが示唆されており、糖質制限食による神経保護作用がより顕著に認められたことが考えられます。受賞にあたりまして、御指導頂きました根岸一乃教授、緑内障班の先生方、関係者の方々に深く感謝申し上げます。

ARVO2022

2022年5月1日

日本緑内障学会主導研究プロジェクト支援事業

羽入田 明子(2014年入局)

日本緑内障学会では、年間最大3件を上限として、緑内障診療に関わるエビデンス構築に資するプロジェクトに助成金を交付します。今年度、「糖代謝指標と原発開放隅角緑内障の因果関係の検証:日本分子疫学コンソーシアムを用いたメンデルランダム化解析」が、研究支援プロジェクトに採択されました。本研究は、国立がん研究センター、横浜市立大学、岩手医科大学、東北大学、名古屋大学、愛知県がんセンター、などの研究者で構成される日本ゲノム疫学研究コンソーシアム(J-CGE:Japanese Consortium of Genetic Epidemiology studies)およびバイオバンク・ジャパンのゲノム情報を用いて、遺伝的に予測される糖代謝指標と緑内障発症の真の因果関係を検証します。尚、本研究の進捗は、第34回日本緑内障学会学術集会において報告される予定です。研究の御指導頂きました根岸一乃教授をはじめとする教室員の先生方にこの場を借りて深謝申し上げます。

第34回 日本緑内障学会総会